作品について
媒体: | 透過スクリーンプロジェクション |
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制作年: | 2016年 |
技術/ソフト: | openFrameworks, VDMX5 |
Source Code: | 未公開 |
コンセプト
私が所属するIAMAS (情報科学芸術大学院大学) 学内プロジェクトのNxPC.Lab、鉄道プロジェクトと樽見鉄道の共催のイベント「 CLUBTRAIN 2016 」に、演者として出演しました。そこで行ったVJインスタレーションになります。岐阜県のローカル鉄道の内部をクラブ化するというイベントでした。電車の後方にいても映像が見え、かつ、暗い室内での効果的な表現となるよう、多層スクリーンによるプロジェクションを行いました。
投影内容については、普段から制作しているジェネラティブグラフィックを、DJの音に反応するようにプログラミングしました。その中には今回のイベントのキービジュアルとなる電車をモチーフとした素材も入れ込みました。プリレンダリング素材は一切なく、openFrameworks によるリアルタイムレンダリングの素材のみで行いました。
自分の好きなスタイルにしぼりつつ、電車の中のクラブイベントとして必然性をもたせたVJインスタレーションとなります。
制作の過程
スクリーン設置
スクリーンの設置方法については、事前に何パターンか試してみました。(過去、何回か同様のイベントが行われているため、鉄道側も設営側も非常に慣れており、リハも十分に時間があり色々実験ができてたのでだいぶ恵まれていました…。)
多層にしながらも、簡単かつ再利用可能となるような設置方法として、天井に波を描くように貼りました。また、DJ卓の後方にも短焦点ミラープロジェクタで映像を投影しています。設置についても1人で数分でできる内容となっています。(スクリーン設営スキルがそこまで高くないというのもありますが。)
VJ映像出力
映像出力については、VJソフトのVDMX5から、2系統のスクリーンに同じ映像が出るよう設定しました。映像の内容は、openFrameworksのアプリケーションを複数立ち上げ、レンダリング結果をSyphonでVDMX5に連携しました。VDMX5上ではエフェクト等は加えず簡単なフェーダー操作のみを行いました。2機のプロジェクターは位置が近かったのでMacBookProから2系統thunderbolt-HDMI変換をヘてそのまま出力しています。
リファレンス
- nonotak studio “Daydream”
多層スクリーンというアイディアについては彼らの作品にインスパイアされていますが、彼らほど設えの徹底は皆無…